ポルトガルのメトロ・リスボン
21/11/30
リスボンの地下鉄建設に使用されるプツマイスターのマシーン
プロジェクト
2021 年の上半期、リスボンのモビリティーを改善するであろう地下鉄の拡張とリニューアルという野心的なプロジェクトが開始されました。正式な使用開始は 2024 年になる予定です。
投資額は 2 億 1020 万ユーロで、プロジェクトは 2 工期にわたって行われます。すでに始まっている第 1 工期においては、「Linha Verde(グリーンライン)」が、Rato 駅から Cais Sodré 駅まで 1,900 m 延長されます。これに合わせて新しく Estrea と Santos の 2 つの地下鉄駅が建設され、グリーンラインは環状線となります。第 2 工期では「Linha Vermelha(レッドライン)」が 4 km 延長され、新しく 4 つの地下鉄駅が建設されます。
プツマイスター製マシーンで最初の作業を行う Maquinter 社と ZAGOPE 社
ポルトガルの有力な建設会社 ZAGOPE 社は、プロジェクトの第 1 工期を4860 万ユーロで落札しました。最初のコンクリート注入は、今年 5 月に始まりました。この作業の実施にあたって ZAGOPE 社は、ポルトガルにおけるプツマイスターの代理店である Maquinter 社からのリース機に信頼を寄せています。
Maquinter 社の取締役社長であるジョアン・ゴヴェイア氏は、「ZAGOPE 社と MAQUINTER 社との関係は 20 年以上前から続いています。この大きなプロジェクトに共同して取り組み、私たちの街の日常生活を改善することは、私たちにとって名誉なことであります。」と話しています。
プツマイスターの 2 台のショットクリートロボット PM500PC はすでに、Rato と Estrela 間のトンネルの準備工事に使用されています。さらに Estrela と Santos 間および Estrela 駅内においても、1 台の PM407 が使用されます。
これらのマシーンを狭い舗装されたリスボンの通りの下を貫くトンネルの高さにまで降ろすことは、非常に難しい課題です。このため ZAGOPE 社は 2 つの立坑の建設から着手しましたが、ここでもプツマイスターのコンクリート吹き付け機が活躍しています。これには、2 台の PM702E と先ほど言及した 2 台の PM500PC が使用されています。
このプロジェクトではすでに言及したコンクリート吹き付け機の他に、プツマイスターの BSA 1400 シリーズの 4 台の定置式コンクリートポンプも使われています。
図 2. Estrela 駅の幅 30 メートル、深さ 60 メートルの立坑の近くでコンクリートの吹き付けを行っているプツマイスター PM702E およびプツマイスター PM500PC、この立坑を使ってトンネルを掘進するマシーンを降ろします。
図 3. 立坑を使っての PV208 の Rato 駅と Estrela 駅間の本トンネルへのアクセス
包括的でお客様の要件に適したサービスを提供するために、ベテランのエンジニアとしてこのプロジェクトを細部に至るまで分析したジョアン・ゴヴェイア氏は、「私たちはポルトガル最大のコンクリート吹き付け機のリース業者であるだけではなく、コンクリート技術に関するコンサルティングによっても ZAGOPE 社をサポートしています。弊社の保守サービスによりマシーンは常に 100 % 使用可能な状態にあり、プロジェクトの全期間にわたりオペレータに対する講習を提供します。」と付け加えました。
図 4. Estrela 駅工事現場のショットクリートロボット PM500PC のそばに立つ Maquinter 社取締役社長のジョアン・ゴヴェイア氏とプツマイスターの地域販売責任者フランコ・ソウザ。